きのこは、倒木や切り株などによく発生したことから「木の子」と言われるようになりました。また、特定の樹木によく発生したことから、椎茸、エノキ、松茸などのように樹木と結びついた呼び名もあります。きのこは、「万葉集」や「古今和歌集」にも登場するなど、古代より森からの恵み、秋の味覚として親しまれてきました。
低カロリーや食物繊維が豊富といったイメージのきのこ類。香りも良く便秘解消やダイエットにも有効な食材として知られていますが、最近では生活習慣病予防の食材としても話題を集めています。健康に気をつけている方には、是非食べて頂きたい食材の一つです。
きのこ類に多く含まれている食物繊維は水に溶ける水溶性とそうでない不溶性の二つに分かれます。水溶性にはヌルヌルとした粘性があり、糖分の吸収を緩やかにしてくれます。この働きによって食後の血糖値上昇を緩やかにし、糖尿病予防や治療効果が得られます。また血中コレステロール値の減少にも効果があり、動脈硬化や胆石症予防も期待できます。
不溶性は大腸がんを抑制する効果が期待できます。不溶性食物繊維が便量を増大させ便通を良くすると共に、発がん性物質と腸壁との接触時間を短くします。排便により腸内の有害物質を排出させてくれるのです。
きのこ類には過酸化脂質の生成を抑えるビタミンB2が含まれており、動脈硬化・ひいてはがん予防などの効果が期待できます。
椎茸には動脈硬化や高血圧予防、血中のコレステロールを抑える効果のあるエリタデニンや、制がん作用が注目されているβ―グルカンを含み、生活習慣病の予防に有効と言えます。またエルゴステリンは日光に当たることによりビタミンDへと変わり(干ししいたけ)、腸からのカルシウム吸収効果を高め、骨粗鬆症予防に繋がります。そしてしめじは必須アミノ酸のリジンが豊富に含んでいます。リジンは高齢者ほど不足しやすく、欠乏すると疱疹ができることがあります。 コレステロールを抑えることにより動脈硬化予防、肝機能向上効果があります。舞茸は食物繊維とカリウムが豊富。カリウムには血圧を下げる効果があり、動脈硬化の改善も期待できるうえ、疲労回復に欠かせないビタミンB群も多く含まれています。ヨーロッパから中央アジアにかけて広く分布するエリンギは、歯ごたえと香りが良いこともあり人気のきのこです。
どの食材でも同じですが、新鮮なものほど有効成分が多いものです。見た目にもハリのある形がしっかりしているものを選ぶようにしましょう。また水洗いはできるだけ軽く行い、風味を損なわないようにします。みずみずしいものはそれほど硬くないものもありますので、加熱はできるだけ最小限にすることで、香りも楽しんでいただけます。噛み切れないと抵抗のある方もおられると思いますが、細かく刻んで和えたりハンバーグやつみれの中に混ぜ込んでも風味や食感は楽しめます。
日ごろから健康維持の為にも、きのこ料理はいかがですか?
きのこの様々な効果に彩りの良い野菜を組み合わせることによりビタミンの摂取も増え、益々の免疫力アップが期待できます。
ボリュームもしっかりとあり、昼食・夕食どちらにもピッタリです。
きのこの食感と香りを逃さないように、茹でるときは程ほどにしましょう。
くわ焼きの中に巻く食材は豚肉の幅に合わせて切っておくと、楽に巻けます。
レモンなどの香味を使うことにより食欲もすすみ、減塩作用も期待できます。